PFIとマネジメント

PFIとはプライベート・ファイナンス・イニシアティブ
民間の知恵やノウハウを用いて公共事業をより効率的に行い、サービスの受け手である国民の満足度をより向上させようという国民の視点に立った公共事業である。
ここでのイニシアティブとは主導権や率先という意味ではなく、むしろ政策といったほうがいい。


PFIにおいては、国はプロジェクトのすべてを具体的に指図するのではなく、求められるサービスの要求仕様を示し、運営自体は民間に任せる。
このことにより、民間のノウハウを活躍させる場を提供できるわけである。




話は飛ぶが、これは上司と部下の関係にもあてはまる構造ではないかと思う。


よい上司(自分が望ましいと考えているだけだが…)は、仕事の意義や理念、要求仕様を説明し、具体的な手段や方法は部下にゆだねる。
それに対して、よくない上司(あくまで自分が望ましくないと考えている上司だが…)は、すべての工程に口を出し、具体的な作業方法と順序を与えたがる。


自分が学生の頃、いくつかの企画をすることがあり、年下の学生さんに作業をしてもらうことがあった。
そのときは得てして、後者の方法をとることが多かった。
しかし自らの頭で考えて動きたい、動こうとする学生さんを見ると、後者の方法ではその学生さんのよさを壊すことが多いと思うようになった。


上記のような思いの上、逆に前者の方法のみをとろうとする時期もあった。
理想では、自主的に動いてくれる人達のマネジメントだけを頑張るつもりだった。
しかし、やりたいことを言われてもどうやっていいかわからないと言われる。
人によって言う事が違うのはどうしてか?と反感をもたれることもあった。


右に触れたり、左に触れたりしながら、ようやくバランスがわかってきたのかなぁと思う。
もちろん相手によるので、新しい相手に対してはそのつどバランスを調整しなければいけないが。




任せ具合と口の出し具合はものすごく難しい。