損害保険に連動する投信


クレディスイス投信が設定する単位型投信。


クレディスイスが保険関連商品等を運用するために保有し、主に保険会社との保険
スワップ契約からの収入、キャットボンドの利金等、地震や暴風雨など大災害にか
かわる損害保険関連商品に投資し、収益源としているIRISバランスドセル(ガーン
ジー籍の外国投資法人)に連動するパフォーマンスリンク債に投資。


損害保険に運用成果が連動する投信は、海外では7,8年の運用実績があるが、日本
では初めて。
損害保険を投資対象としている点でオルタナティブ投資としての側面を持つ。


投資対象の損害保険は先進国を中心とした大災害で、災害関連情報等を分析し、地
域や災害の種類などで分散投資する。



※キャットボンド(Catastrophe bond)
CATボンドとは、一般に、同程度の格付の発行会社が発行する普通社債よりも高い
利率が支払われる代わりに、自然災害(台風・洪水・地震など)が発生した場合に
は、投資家の償還元本が減少する仕組みの債券のこと。


発行会社は、普通社債を発行する場合よりも高い利率を支払うこととなるが、一定
水準以上の自然災害が発生した場合には、あらかじめ契約で定めた条件(マグニチ
ュード等の災害規模や対象地域の特定など)に応じた金額を受け取ることができる。


発行会社にとって、受け取った資金の使途に制限がないため、災害復旧のために幅
広い対応が可能であること、資金の受け取りが被災後、比較的短期間で出来ること
などのメリットがあり、CATボンドは、従来の損害保険や金融技術を代替・補完す
る新たなリスク管理手法として注目されている。


さらにCATボンドは、景気や株価・金利変動との相関が小さく、高クーポンが得ら
れるリスク分散商品として、ここ数年、欧米の機関投資家等からの需要が増加して
いる。
(参照、野村証券HP)