私がお茶を配る理由がわかるか?

清水寺に一番近い八つ橋の店での出来事。
そこの店では、八つ橋やお茶がとり放題である。


ある店員が新人バイトに語っていた。
「どうして私がお茶を配るか、理由がわかるか?」
答えは聞いていないが、想像してみた。



ふつう、店の前でお茶を飲もうという人は少ない。
お茶を飲む人は店の中の席に座ることになる。
席に座ると、いろいろな八つ橋が置いてある。
ただで食べ放題といって食べているうちに、食べすぎ?と罪の意識を感じ始める。
一つでも買うかと購入してみる。


こんな感じではなかろうか?



さらに観察を続ける。


お茶を飲んだ後の容器は店の席横に備え付けられているかごに入れることになっている。
店の入り口部分はせまく、奥に入れという意識が働きやすいつくりになっている。


様々なレベルで客をつかむための罠がはりめぐらされているようである。



同じような八つ橋を売っている店は山ほどあるのに、集客のレベルが違いすぎる。
そして人が集まっているからこそ、後の人が気軽に入ってくる。
誰もいないところで店の人がこちらをにらんでいると、店には入りづらいものだ。
ひどいところなんか、肩を脱臼したお兄さんがお菓子を売っていた。
怖くて入りづらいよ…。


ただ単に商品を試してもらうというだけでなく、買わなきゃと思わせてしまうような空気を作ることも一つの作戦ではある。


ニーズ、需要を予測した商品開発をしても、売れなきゃ意味がない。
売り方について、もっと研究してみる必要がありそうだ。