カカクコム相談役、穐田さんの講演会

カカクコム相談役、穐田さんの講演会に行ってきました。
(以前テレビで見たときにお会いしたいと思っていた人でしたが、テレビで見たときは名前を控えていなかったため当日気づきました…。)
備忘録として書いていたものを簡単にまとめました。
参考になさってください。



【カカクコムについて】
新卒で入ったジャフコの仲間四人で投資ファンドを設立したそうです。
ちなみにジャフコという会社は起業のステップとして入る人が多い会社だとか。
(17人の同期のうち結局独立したのは2人とのことですが…。)

35億円のファンドで投資先でもあったカカクコムを買収。
(その当時で20社以上に投資していた。)
世の中に必要とされているのか?を軸に投資するかどうかで判断したとか。
(95年、アメリカでおもしろいと思っていた会社と似ていたことも関係?)
IRがわかっていた分、社長になってから助かったとおっしゃっていました。



【比較サービスについて】
後発の会社が出てきたが、ライバルがいるほど市場が大きくなっていい。
何を買うにしても、カカクコムを見るようになることが目標。
その意味では、グーグルも楽天もライバルといえるか。



【カカクコムへの不正アクセスについて】
株主、販売店、社員、ユーザーいろいろな人達のことを考えた。
マスコミからは犯罪手口を公表しろといってきた。
一番恐れていたのは"内部崩壊"。
スタッフが出て行かないようにいろんな努力をされたそうだ。



【起業について】
・(起業前に思っていたほど)リスクはなかったということ。
・起業によって新たな雇用を生み出せるのはいいこと。
・好きなことが仕事になるのは起業が一番近道。

また、自分がこのような仕事をできたのは
・VCをやっていたこと
・インターネットで儲ける感覚をもっていたこと
・会社の株価があがって儲かったこと
という事情があったからだとおっしゃっていた。



【社長としての資質について】
リクルートの江副さんは「ヘタな会社勤めをしないほうが、よい起業家になれる」といっているが、社会人経験があってもいい。
「あればいいのにー」という感覚を持ち、私利私欲に関係なく働いている人かどうか。

また社長を辞めた理由として
・トップにい続けると、企業がくさってしまう
・ユーザーが一番大切であり、その次が現場の社員。権限の委譲をどんどん進めたいと思っていた。
とおっしゃっていた。

社長になってよかったこととして
・投資家のときには味わえなかったダイレクトな反応を味わえること
・いろんな人に喜んでもらえること
を挙げておられた。



【就職活動について】
何のために仕事をするのか?
わかってやっている人、やっていない人の差はものすごく大きい。
日本では大学で人生が決まってしまうと考えている人がおおいが、就職してからの生活のほうがより重要。
そういった観点で就職活動をやってほしい。

能力より環境が大切。
自分のやりたい事に近いところに身を置くことが大切。
わからないからこそ不安になる。
(穐田さんの場合は社長と触れ合うことで、わからないことの不安を消していった。)



【その他】
金融のスキルでは、アメリカに勝てない。
グローバル化の中で日本が勝てるもので勝負してみたい。
具体的に何か?ということも話されていましたが、これは書かないことにします。
気になる人は、会ったときにでも聞いてください。