男前豆腐VS太子豆腐

ガイアの夜明けで見た豆腐の戦い。


戦いの構図としては
「ブランド豆腐や新しい食べ方を提案する男前」vs「愚直にこつこつ老舗の太子」



バイオエタノール工場の建設にともない、大豆農家がとうもろこしを作り始める。
その結果として大豆の値段が上がり続ける。
それに対して豆腐の値段はどんどん下がり続ける。
どこの業界でも見られる価格競争、泥沼へとはまっていく。



老舗の太子は、価格交渉力、材料交渉力共になくなっている。


今後もまめを供給してくれるよう契約農家との話合いを行っても、今後は作り続けるかはわからないと言われてしまう。
また新商品をスーパーに売り込もうとすると、パッケージからよさが伝わらない
(緑の大豆を使った緑の豆腐なのだが、外からはよくわからない)
と言われ、希望価格を下げられてしまう。


そして最後にぐさり。
「売れる豆腐をやっぱり置きたい。」
(売れる豆腐かどうかの判断は、すでに売れているかどうかで見ているようだった…。)


それに対する男前豆腐
農家の作る大豆がどういう豆腐になるのかを、生産者にわざわざ見せて生産との関係性を築いていく。
材料の確保にも余念がない。



メーカーと販売店の力関係。
売店に置いてもらえないレベルのメーカー。
売店が置いてみたいというレベルのメーカー。

でも、販売店が置いてみたいのは実際に売れそう、もっと言えば売れているもの。



売れている、置いてみたいという状況を作るためのきっかけが難しい…。