佐藤可士和の超整理術

を読んで



○物を捨てられるか?


自分は物が捨てられない。
うちのおかんや前の彼女さんにも、「あんたは物を捨てられないね」と笑われたものだ。


物を捨てられないのは、自分にとってすべて大事だからだと信じ込んできた。
しかし、やっぱりそうではないらしい。
自分にとって大事なものがわかっていないからこそ捨てられないのだ。


捨てられないというのは、整理できないということとつながる。
プライオリティをつけられないと言ってもいいかもしれない。
(話のプライオリティをつけられないことによる自分のプレゼンテーション力のなさにもつながっているように思える。)


まずは机の上にあるいらないものを捨てることからはじめてみようと思う。
なんでもひきずっていちゃいけないんだと思う。




○背景にあるストーリーを語れるということの意味は?


昔、テレビ番組で村上隆さんが言っていた。
「アートで食っていくには、その作品のストーリーをプレゼンできないとだめ。」


これを聞いたとき、こじつけでもなんでも言ってるんだろうな。
口がうまけりゃなんとかなるもんじゃないのか、と思っていた。
ま、そういう面もないとはいえないが、この本を読んで少し考えが変わった。


「なぜ、こういうデザインにするのか?」
を語れるように整理された作品は、作品そのものからもあいまいさが消えていく。


確かにその通りだと思う。


手段はデザインであるけれども、やっていることは物事の単純化、重点抽出。
説明できないということは、伝えたいことがぼやけているんだろう。
作り手に見えていないものが、受け手に見えるはずもない。




○アートディレクター=ドクター=コンサルタント精神科医


上記の職業において考えてみる。


職種は違うものの、何か問題を目の当たりにしたときに


・何が問題なのか?(本では「状況把握」)
・その原因がどこにあるのか?(本では「視点導入」)
・どうすれば解決するのか?(本では「課題設定」)


をやっていることには変わらない。


今までやりたいことがころころ変わってきた自分ですが、設定した課題に対する解決手法・手段が異なるだけで、そこまでのスキルはなんら変わらないんだと思います。


大学の研究では「人物の行動から個人のニーズを推定する」みたいな話をやっていたんですが、あながち自分の軸はぶれていないんじゃないかと。



ってな感じです。