「無派閥という派閥」

世界が二つのチームに分かれているなら、それはそれでいいのか…。
好きか嫌いかでわかれちゃうのは、なかなか解決しがたい問題。
自民党も脱派閥を掲げながら、派閥と無派閥(小泉チルドレン)とに分かれている。


僕が小学校のとき、担任の先生からものすごく怒られたことがある。
小学校六年のある時期、うちのクラスでは、ガムテープのボールを使った野球をする人とキックベースをする人達に分かれていた。

ある日、野球をしたいと言った1人が(野球をしている人たちから)
「お前は入れない。」
と言われてしまった。

その頃、キックベースをしていた僕は「じゃあ、こっちにきなよ」と言った。
そこまではよかったのだけど、がきんちょだった自分は、「今度(野球をしている)あいつらがキックベースをやりたいといってきたら断ってやろう。
ちゃんと謝るまでは。」と言ってしまった。

少ししてから学級会が開かれた。
なぜそういうことになったのかを話し合うこととなった。
僕は
「(野球をしていた)向こうがちゃんと謝るかどうかをためした。」
と言った。

そのとき、いつも温和な先生が声を荒げこう言った。
「西村君、人が生きていく中で、他人を試すなんていうことをすることは最低。二度としてはいけないよ。」

文面にすると平坦に見えてしまうが、あのときの言葉は10年経っても忘れられずに残っている。


ちょっと話が脱線してしまった。
人が多くなるとグループに分かれてしまうのは仕方のないことかもしれない。
「できれば、世界中に存在するいろいろなグループを橋渡しできるような存在になりたい。」

10年前に考えたことをふと思い出した。